ドック・リバース、ポストシーズンで何度も3勝1敗からシリーズを失った事について語る

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ドック・リバースはNBA史上トップ15のコーチの一人に挙げられているが、ポストシーズンで3勝1敗のリードからシリーズ敗退という不運な評判も築いている。5つの異なるNBAフランチャイズでヘッドコーチを務めたリバースは、プレーオフでコーチを務めた際に3対1のリードを3回ダメにしている。彼はNBA史上唯一、プレーオフシリーズで3勝1敗のリードを複数回敗退させたコーチであり、そのことでしばしば批判を浴びている。

リバースはアンドスケープのマーク・J・スピアーズとのインタビューの中でこの批判に反応し、そもそもリードを保っていたことに対して十分な評価を受けていないと示唆した。

「それが現実です。私の功績の一部です」とリバースはスピアーズに語った。「私にできることは何もありません。私は8位だったチームを3勝1敗でリードしていました。それがコーチングです。悪いコーチングではありません。クリッパーズ時代だけがうまくいった時です。しかし、クリス・ポールが(2015年にクリッパーズで)片足で走っていたこと、そして私たちがそのシリーズで劣勢だったことに人々は気づいていません。考えてみれば、ホームコートはヒューストンであって、私たちではなかったのです。」

リバースは続けて、「誰も本当の話をしてくれない。私はそれでいいと思っている。ある意味不公平だ。私は3勝したことに対して十分な評価を受けていない。負けたことに対して評価されている。私はいつも『もしヒューストンに6試合で負けていたらどうなっていただろう?』と言う。誰も気にしない。私が誇りに思っていることの一つは、一度もスイープされたことがないことだ。コーチ陣はみんなプレーオフでスイープされたことがある。私のチームは成果を上げている。その多くは期待以上の成果を上げており、私はそのことをとても誇りに思っている」と語った。

リバースが初めて3勝1敗のリードを失うのを目の当たりにしたのは、2003年のプレーオフでオーランド・マジックを率いた時で、第1ラウンドのシリーズでデトロイト・ピストンズに敗れた時だった。クリッパーズ時代は、2015年と2020年のプレーオフでも2度、3勝1敗のリードを逃している。

ポストシーズンでの彼の評判はそれらの敗北によって傷ついたが、2008年にボストン・セルティックスをNBAファイナル優勝に導いた功績もある。リバースが3対1のリードを失ったことに対する批判は止まらなかったが、少なくとも物語のバランスは取れている。

但し、今季彼が率いているミルウォーキー・バックスが接戦をものに出来ていない現状を鑑みると今季のポストシーズンへの不安要素もある。まして彼らはリーグ屈指のクラッチプレーヤーであるデイミアン・リラードを長期欠場で失ったばかりだ。

引用元:Sports Illustrated

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