リード・シェパードは昨シーズンのNCAAで最も印象的な選手の一人であり、2024年のドラフトで3位指名されたことから、新人王の栄誉を争うのではないかと期待されていた。
しかし、現実はかなり厳しいものとなっている。主な理由は、シェパードが今シーズン前半はほとんどプレーしていないからだ。チームの最初の39試合で彼がプレーした356分は、ドラフト外選手数名と2巡目指名選手数名に次いで、新人選手の中で26番目に多い出場時間に過ぎない。
シェパードのプレー時間の少なさは意外だった。彼はドラフト同級生の中で最高の3ポイントシューターで、大学時代には3ポイントシュート成功率52.1%を記録した。また、サマーリーグではフィールドゴール成功率50%で平均20.0得点、5.3アシストを記録し、圧倒的な成績を残した。
シェパードは、Gリーグで実際に出場した時も同様に印象的だった。最初の3試合で、1試合平均30.7得点を記録し、1試合12.3回の3ポイントシュートの成功率は40.5%だった。デビュー戦では49得点を記録しており、なぜこの男がロケッツの先発ローテーションに食い込めないのかという疑問が湧いた。
リード・シェパードはなぜロケッツでプレー出来ないのか?
シェパードは今シーズンの初めにスポット出場を与えられたが、1月16日のキングス戦に向けて、ロケッツの過去8試合で6回のDNPを含む純粋なガーベッジタイムはわずか11分しか記録していない。
シェパードは、ローテーションから完全に外れるまで、1試合あたり12分弱のプレー時間しかなく、その出場時間でも特に良い成績は残せなかった。彼の今年のフィールドゴール成功率はわずか31.4%、3ポイントシュート成功率は27.1%だ。これは、1試合あたりの3ポイント成功率で25位にランクされているロケッツにとって、わずか3.2得点という結果につながり、彼のシュート力は大いに役立つはずだ。
シェパードが一定の出場時間を確保できないことが、リズムをつかむのを難しくしているのかもしれない。その原因の1つは、ロケッツが彼のミスを許す立場にないことだ。昨シーズンを西地区11位で終えたロケッツは、2位にまで順位を上げた。このチームにとって、1勝1勝が重要なのだ。
シェパードは出場時間中、特に積極的ではなかった。これは大学時代に時々起こった問題であり、ケンタッキーがNCAAトーナメントで敗れたときにも顕著に現れた。
チームの攻撃陣での役割もあって、シェパードは攻撃をあまり生み出せず、リングにプレッシャーをかけることもできなかった。今シーズン初のフリースローを打つまでに21試合を要し、ロケッツの最初の39試合で打ったのはわずか6本だけだった。
シェパードは大学時代を彷彿とさせる輝かしい瞬間をいくつか経験している。シーズン序盤にロケッツでおそらくシーズン最高のパスを投げた場面を覚えている人もいるだろう。
しかし、そのような瞬間はごくわずかだ。シェパードは目下、インパクトのある新人とは言えない。また、彼のポジションには多くの競争相手がいる。ベテランのフレッド・バンブリートはフランチャイズの立て直しの鍵であり、コーチのイメ・ウドカの最も信頼される選手として出場時間でチームをリードしている。
ウドカは、全体的に若手選手を起用することに消極的であるようにも見える。有望な2年目の選手、キャム・ウィットモアは2年連続でほとんどプレーしておらず、アメン・トンプソンはルーキーシーズンの前半はほとんどプレーせず、ペイトン・プリチャード、サム・ハウザー、アーロン・ネイスミスの3人はウドカがセルティックスを指導していた間はほとんどプレーしなかった。
トンプソンは今シーズン、タフさと信頼性を見せて、ついに大きなポジションを獲得した。シェパードも同様のことをしなければならないだろう。ウドカが指揮を執り続ける限り、彼には出場時間が与えられないからだ。ケガで空きが出ない限り、彼はベンチに張り付いたままになる可能性が高い。
引用元:The Sporting News