ウォリアーズが優勝候補ではなくなった3つの理由、ステフィン・カリーの負傷からバディ・ヒールドの不振まで

NBAバスケットボール

ウォリアーズは12勝3敗でシーズンをスタートし、特別なシーズンを迎えるかに見えた。しかしその後、彼らは現実に逆戻りし、次の11試合で2勝9敗となった。 

多少の後退は予想されていたかもしれないが、シーズン最初の1か月で3番目に良いパーセンテージを記録したチームが、翌月には突然リーグで3番目に悪いチームに変わってしまうのはなぜだろうか。 

この衰退は、単に一つのことによる結果ではない。ウォリアーズを悩ませている問題は数多くあり、その中には解決しやすいものもある。 

ウォリアーズがもはや優勝候補ではない3つの理由

ゴールデンステートは攻撃と守備の両面で劣っている

ウォリアーズはシーズン序盤の好調なスタートで、攻撃と守備でトップ 10 にランクインしていた。これは通常、優勝を争うチームの指標と言える。 

これにより、両カテゴリーで下位 10 位に落ちた彼らの成績は完全に逆転してしまった。 

11月23日まで統計 11月23日以降
12-3ウォリアーズの戦績2-9
115.7(6位)攻撃評価 106.0(27位)
105.8(4位)守備評価115.5(23位)
58.0%(13位)トゥルーシューティング%52.7(29位)

負傷も選手の減少の原因の1つだ。デアンソニー・メルトンは驚くほどチームにとって重要なキーマンだったが、シーズン終了となる前十字靭帯手術を受け、わずか6試合しか出場していないのに、現在はネッツに所属している。ブランディン・ポジェムスキーも同じ役割を担ってはいない。 

ウォリアーズの記者ジョー・ビレイが指摘したように、戦術上の問題もいくつかある。理由は不明だが、ウォリアーズはシーズン開始時にアシスタントコーチのテリー・ストッツが導入した攻撃的なムーバー・ブロッカーの手法をあまり使わなくなってきている。 

バディ・ヒールドは冷静になった

ウォリアーズの好調なスタートの多くは10月にステフィン・カリーよりも平均得点が高く、3ポイントシュートも上手かったバディ・ヒールドの素晴らしいプレーによるものだった。 

それ以来、ヒールドの調子は大幅に落ちており、それが彼のキャリアのストーリーとなっている。 

ヒールドは好調なスタートからまだ数試合は素晴らしい成績を残していたが、  11月8日以降は1試合平均10.9得点にとどまっている。これは最初の8試合で記録した平均21.1得点からは程遠い数字だ。 

ステフィン・カリーは同じ選手には見えない

不調に陥っているのはヒールドだけではない。シーズン開始当初、カリーはかつての自分の姿を取り戻していた。36歳になった今でも、ゴールデンステイトの攻撃は彼を中心に回っており、どんなディフェンスも彼の勢いを止められなかった。 

カリーは両膝の腱炎のため、11月末から試合に出られなくなり、それ以来以前のような選手ではなくなった。彼はThe Athleticのアンソニー・スレイターに「この怪我は、きちんと治療しないと、長引く可能性がある」と語っていたが、実際にそうなっているのかもしれない。 

11月23日まで統計(ゲームあたり)11月23日以降
12-3ウォリアーズの戦績2-9
12試合数9
22.7ポイント21.0
48.9%フィールドゴール率38.7%
45.0%3ポイント%36.4%

ウォリアーズの不調の間、カリーのシュート精度は大幅に低下した。彼のプレーは悪くなかったが、好調なスタートを維持するためにチームは彼がMVP級の選手であることを必要としていたが、彼はそのレベルに達していないのが現状だ。

カリーが攻撃面でどれだけの負担を強いられているかを考えれば、彼が疲れ果てているのも無理はない。ウォリアーズはこの問題に対処しようと、攻撃面の負担を軽減するためにデニス・シュルーダーを獲得した。この決断が報われるかどうかは、しばらく時間がかかるだろう。 

シュルーダーがチームに活気を吹き込まなければ、ウォリアーズはこれが単なる一時的な現象ではないと認識すべきだ。シーズン開始時の状態を取り戻すには、大きな変化が必要だ。 

まずカリーの膝を守るためには、負担を大幅に減らす必要がある。シュルーダーは変化の良い第一歩だが、トレード期限までに少なくともあと1人のビッグスコアラーが必要だ。 

引用元:The Sporting News

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