デューク大学のクーパー・フラッグは、NBAプロスペクトの有望選手として大きな期待を抱いて大学に入学した。1年生シーズンの終わりが近づくにつれ、フラッグは期待以上の活躍を見せている。
18歳の彼は大学バスケットボール界最高の選手の一人であり、ACC新人王と年間最優秀選手に選ばれ、全米代表にも選出されている。彼はまた、ブルーデビルズを10年ぶりの全国タイトルに導くことを目指している。
大学バスケで期待に応えているフラッグは、NBAドラフトで1位指名される道を順調に歩んでいる。ファンや幹部はフラッグが次のレベルで影響力を持つだろうと知っているが、その影響力がどのようなものになるのか疑問に思うのも当然だ。
フラッグは、これまでの選手生活で見せた活躍から、NBAの選手と何度も比較されてきた。フラッグがリーグで活躍すると予想される選手の好例をいくつか挙げてみよう。
クーパー・フラッグのNBA比較
カワイ・レナード
フラッグはウエスタンカンファレンスのチームのスカウトやゼネラルマネージャーから「全盛期のカワイ・レナード」と比較されている。
New Balance Hoops とのつながり以外にも、この 2 つを比較することには多くのメリットがある。
フラッグは攻撃面ですでに高いレベルの成果を上げているが、彼を特別なものにしているのは、彼の守備本能とツールである。彼はオフザボールに優れており、パスレーンでヘルプサイドディフェンダーとして相手の攻撃を妨害し、リムを守る。彼はまた、すべてのポジションを効果的に守る身体能力も備えているが、最も力を発揮するのはウイングディフェンダーである。
攻撃面では、フラッグはレナードよりはるかに流動的だが、まだ未熟だ。レナードはサンアントニオで優秀なスコアラーに成長し、フラッグも同様の成長の道を辿る可能性がある。体格面では、身長6フィート9インチ、体重205ポンドのフラッグの体格は、身長6フィート7インチ、体重225ポンドのレナードの体格とは異なるが、18歳のフラッグは今後数年間で確実に体重が増えるだろう。
アンドレイ・キリレンコ
キリレンコは攻撃のピーク時には1試合平均16.5得点を記録した。得点者としてはフラッグの方がはるかに高い可能性を秘めている。しかし、得点以外ではキリレンコと比較される理由は簡単に分かる。
キリレンコは、バスケットボール史上最も多才な選手の一人であり、時代を先取りしていた。彼は、1試合で5得点、5リバウンド、5アシスト、5スティール、5ブロックを記録した稀有な選手の一人である。
コートの両エンドでフラッグが持つ多才さを考えると、彼はそのような影響を与える可能性がある。
フラッグは得点力に優れていると予想されるが、キリレンコのように他の選手のためにプレーを組み立てることもできる。今シーズン、フラッグは他のチームメイトをアシストする適切なプレーをすることで相手チームの守備陣に痛手を与えており、その証拠に1試合あたり4.1アシストというチーム最高記録を残している。フラッグは万能のスーパースターになり得る。
スコッティ・ピッペン
フラッグを守備のエースと比較するのはよくある傾向だが、ピッペンもその典型に当てはまる。
レナード同様、ピッペンもNBA史上最高のディフェンダーの一人だ。前述の伝説の選手たちと同様、フラッグも大学時代同様、NBAレベルのエリートディフェンダーになるためのツールと本能を備えている。
フラッグはピッペンほどは細くはないが、NBA選手時代に身長6フィート7インチ、体重210ポンドと記録されたピッペンと似た身体的特徴を誇っている。ピッペンはディフェンスと相補的なスーパースターとして知られているため、全盛期の1992年から1997年にかけて平均20.4得点、7.5リバウンド、5.9アシスト、2.2スティールを記録していたことは見落とされがちだ。
フラッグを現代のピッペンと見るのは悪くない見方であり、彼はどのフランチャイズにとっても即座にゲームチェンジャーとなるだろう。
ケビン・ガーネット
確かに、これはプレイスタイルよりも競争的な火力に根ざしているが、このビデオの冒頭を見て KG を思い出さずにいるのは難しいだろう。
そう考えると、フラッグを、約30年後に生まれた現代のガーネットとして想像するのは楽しい。彼もまた、お墨付きを得た選手だ。
ガーネットがドラフトされたとき、スカウトレポートには「素晴らしいオールラウンドスキル」があると書かれていたが、まさにそれがフラッグが他のドラフト同級生と一線を画す点だ。ガーネットは年間最優秀守備選手に成長し、リーグ屈指の守備陣を支えた。
フラッグにはリーグのスーパースターになるためのツールと精神力がある。NBAデビューの時はまだ18歳なので、彼がどこまで優秀になれるかは予測不可能だ。
ただし、これらの事実から彼を歴代のスター達と比較するのは妥当だと言える。
引用元:The Sporting News