ロサンゼルス・レイカーズは、優勝を成し遂げた2019-20シーズン以来、リーグ中位をさまよう状態が続いている。
しかし、翌2021年の大規模なトレードが失敗していなければ、フランチャイズは間違いなく2024年にはより良い状態になっていただろう。
「レイカーズは2020年に優勝し、翌年は1回戦敗退となった」とブリーチャー・レポートのザック・バックリーは先週木曜日に述べ、更に次のように続けている。「2021年8月のあの大型トレード(計5チームが絡む)は、チーム状況の停滞を変えることを目的としていた。しかし、結局は、ロサンゼルスの優勝レベルのサポートキャストを解体し、スター選手が合わないトップヘビーなチームを作り上げてしまった」
「フロントオフィスが、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスがサポートシューターとディフェンダーに囲まれて大勝利を収めるのを見ていたのに、ラッセル・ウェストブルックの方が良い補完役になると判断した理由は誰にも分からない。だが、どう見てもあのトレードはチームの優勝のチャンスを閉ざす恐れがあった。」
「ウェストブルックはレイカーズにとってギャンブルのようなもので、それは早い段階で明らかだった。あのオフ、チームが望む選手が他にいなかったため、レイカーズが妥当な解決策を見つけるのに時間がかかってしまったんだ。」
「ロサンゼルスは最終的に、ウェストブルックを獲得するためにユタ・ジャズに将来の第1巡目指名権を譲り、チームの構築に投資できたはずの資産を削減したんだ。」
話を戻すと、レイカーズは短縮された2019-20シーズンのレギュラーシーズンを52勝19敗で終え、ウエスタンカンファレンスの第1シードとしてバブルでのポストシーズンに突入した。そして、レブロン・ジェームズとチームの貴重なロールプレイヤーの貢献のおかげで、レイカーズはプレーオフの対戦相手4チームを破り、2010年以来初のタイトルを獲得出来たのである。
しかし、2021年のプレーオフで早期敗退した後、フロントはオフシーズンに更なる画期的な動きをしようと考えた。チームはウェストブルックとドラフト2巡目指名権3つと引き換えに、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、カイル・クーズマ、モントレズ・ハレルをワシントン・ウィザーズにトレードした。
ウェストブルックはレイカーズでトップ4の得点者であり、フランチャイズでの短い在籍期間中にチームをリードするアシスト数を記録したが、ボールを支配するガードとして誤った読みをする傾向が多々あった。
ウェストブルックはフランク・ボーゲルとダービン・ハムの指揮下では最もターンオーバーを起こしやすい選手だったため、ロサンゼルスは2023年2月にこの9度のオールスター選手をジャズにトレードせざるを得なかった。
レイカーズが現在のメンバー構成で優勝を争えるとは思えず、予想通りの高額な費用をかけたスーパーチームの失敗からまだ立ち直っている最中だ。 「もし」はこのリーグではつきものだが、やはりあのトレードを行わなければ少なくとも今でもフランチャイズはポストシーズンに毎年進める陣容は揃えていただろう。
引用元:The Sporting News