タウンズはニックスで全盛期のノビツキーのように得点し、現在のノビツキーのように守備をしている

2024-2025

トム・シボドーは、オフシーズン中にニックスがカール・アンソニー・タウンズをトレードで獲得した後、状況を変えなければならないとわかっていた。7年前、ミネソタでは、ヘッドコーチとタウンズは協力してリーグ第4位の攻撃陣を作り上げていた。問題は?ティンバーウルブズの守備は25位だったのだ。 

ニューヨークでは歴史が繰り返されている。

タウンズが加わったことで、シボドーは13年間のヘッドコーチ人生で初めて攻撃陣をトップ3に押し上げた。しかし、水曜日のサンズ戦を前にニックスの守備はリーグ21位に留まっている。この2つの数字は、チームの新しいビッグマンの影響を大きく受けている。 

タウンズは攻撃面で驚異的な活躍を見せ、ダーク・ノビツキーのピーク時のようだ。問題は、守備面で46歳のダークのように見え、シーズン開始時点でイースタン地区2位になるはずだったチームに8勝6敗という平凡な成績をもたらしたことだ。  

カール・アンソニー・タウンズがニックスの攻撃を救った

タウンズは今シーズン、信じられないほどの得点力を発揮している。彼の成績がそれを物語っている。平均得点は1試合あたり26.2点であり、MVPシーズンのノビツキーを上回る効率性だ。 

ダーク・ノビツキー (2006-07)統計(ゲームあたり)カール・アンソニー・タウンズ (2024-25)
24.6ポイント26.2
8.9リバウンド12.4
3.4アシスト3.0
50.2%フィールドゴール率54.4%
41.6%3ポイント%51.5%
90.4%フリースロー %84.7%
52.9%有効FG%61.9%

タウンズは、自身を史上最高のビッグマンシューターと称している。この猛烈な勢いを維持すれば、その称号は過信ではなくなるかもしれない。1試合に5回以上シュートを放ちながら、3ポイントシュート成功率が50%を超えたNBA選手はこれまでいない。タウンズとカイリー・アービングは、今シーズン初めてそれを達成するかもしれないのだ。

 しかし、タウンズは単なるシューターではない。ルディ・ゴベアがいないことでコートが広くなったおかげで、2ポイントシュートの試みも増え、リム付近でのシュートも大幅に増えた。

パワーフォワードからセンターへのポジション変更により、タウンズは守りきれない存在となった。タウンズは相手チームのセンターが追いつけないほど速い。

チームが小柄な選手を交代させて彼とマッチアップしようとするも、タウンズはフィジカルで圧倒し、ジュルー・ホリデーやディロン・ブルックスの様なタフなガードでも ペイントエリアから出せない。  

また、タウンズは素晴らしいシューターであるため、ディフェンダーは彼のアウトサイドを阻止するために激しく追いついてスクリーンをすり抜けなければならない 。彼らはタウンズが史上最高のシューティングセンターであるかのように彼をガードし、タウンズはポンプフェイクをしてこれらの追い抜きをかわすことで大量の得点を獲得しているのだ。 

カール・アンソニー・タウンズがニューヨークの守備を破壊した

ニューヨークのディフェンスは昨年の9位から今年は21位に陥落している。それをすべて1人の選手のせいにするのは公平ではないが、タウンズの脆弱な守備は見過ごせない要素だ。

タウンズが貢献しているのはディフェンスリバウンドだけだ。ニックスはリーグで最もディフェンスリバウンドに優れたチームの1つで、彼はディフェンスリバウンド数で5位にランクされている。但しそれ以外は多くの貢献が見られないのも事実である。 

タウンズはセンターとしてプレーすることでニックスの攻撃を広げたが、同じポジションの切り替えによってペイントの中央も広げた。6フィート以内からのシュートを30回以上防いだ56人のビッグマンの中で、タウンズが許したフィールドゴール率は最下位にランクされている 。

対戦相手のタウンズ選手に対するシュート率は、バスケット付近で 73.1% で、これはビクター・ウェンバンヤマ (38.8%) が許すシュート率のほぼ2倍となる。ジュリアス・ランドルのような平均以下のディフェンダーでも、リング付近でのシュート率は 61.7% に過ぎない。

ニックスはタウンズをドロップカバーでもっと起用しようとしており、リムの近くに配置している。彼はピックアンドロールを止めるために必要な追いかけっこが得意ではなく、ロールマンがロブダンクのために後ろにまわってしまうことが多過ぎる。彼は選手の動きをまったく予測できず、 ポジションから大きく外れて、競り合うことすら出来ない場合が多い。少しでもためらえば、彼はブロックアウトに閉じ込められることになっているのだ。 

チームの苦戦はタウンズが100%の責任を負っているわけではない。ミカル・ブリッジズの守備もここまでは期待外れだ。ジェリコ・シムズははるかに優れた大型ディフェンダーだが、攻撃面でコートに残るほどの実力はない。チームは夏にアイザイア・ハーテンシュタインがチームを去ったため欠場中のミッチェル・ロビンソンが負傷から復帰することを切実に望んでいる。  

ロビンソンが復帰するまで、ニックスは相手チームにオフェンスで打ち勝つ事に努めることになるだろう。これはタウンズがリーグで10年間経験してきたことであり、今となっては変わることはないだろう。今シーズンの彼の加入が吉と出るか凶と出るか、今後の動向に注目だ。

引用元:The Sporting News

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