現在、カリーの懸念は和らいだと言っても過言ではない。
ゴールデンステート・ウォリアーズがマイアミ・ヒートからジミー・バトラーを獲得したトレードは、最初の1ヶ月半で大成功を収めている。ウォリアーズは、スティーブ・カー監督の下で5度目の優勝を本当に狙うためには動き出す必要があるとわかっていたが、バトラーはまさにその役割を果たした。
バトラーはウォリアーズに加入して以来、チームを16勝3敗に導き、ゴールデンステイトをウェスタンカンファレンスの順位で6位に押し上げたが、ウォリアーズのスターポイントガード、ステフィン・カリーは当初、バトラーをトレードするというチームの案に乗り気ではなかった。ジ・アスレチックのアンソニー・スレイターによると、カリーは自分とチームが築き上げてきたものを守りたいと考えており、もともとリスクを冒すタイプではないため、バトラーの獲得に消極的だったという。
「どんな契約でも疑問はつきものだ」とカリーはスレーターに語った。「KDが来た時でさえ、どうなるか分からないという感じだった。我々は前向きに臨んだが、それでも見なければならなかった。その不安は良いことだ。なぜなら、全員が話し合い、適切な準備をして臨むよう促すからだ。」
カリーが乗り気でなかったのも無理はない。1月にカリーはESPNを通じて、ウォリアーズが必死のトレードをして「将来を消耗させる」のは見たくないと語っていた。
スレイター氏によると、カリーとスティーブ・カーはバトラーがチームの環境にどう適応するか「疑問に思っていた」、スタッフもバトラーとすぐに契約延長を結ぶべきかどうか確信が持てなかったという。シカゴ・ブルズでバトラーと共にプレイしたウォリアーズのゼネラルマネージャー、マイク・ダンリービーはバトラーを保証し、チームを説得して2年間の延長契約を結ばせた。
スレイターによれば、バトラーも当初はウォリアーズではなくフェニックス・サンズへの入団を検討していた。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、タイアス・ジョーンズと一緒にプレイする機会を得るためだ。トレード前、ESPNのブライアン・ウィンドホーストは、バトラー自身も当初ウォリアーズとの延長契約に消極的だったと報じた。
結局、バトラーはウォリアーズにトレードされ、両者にとって今のところ成功している。バトラーはウォリアーズにすんなり溶け込んだだけでなく、加入して以来彼とカリーはお互いを高く評価し合っている。
引用元:Sports Illustrated