15年以上前、ケビン・デュラントはTwitterにログインし、最初のツイートを投稿した。その瞬間から彼はすっかり夢中になっているのは周知の事実だろう。彼はその後24時間で39件ものツイートを投稿し、ソーシャルメディアに目覚めてから11日目、彼は「Twitterはクラブに行くよりもいい」と宣言したのだ。
過去 15 年間で、私たち全員にとって多くのことが変わったと言える。現在 X として知られるプラットフォーム上で、選手とファンの間での真の交流は、以前よりはるかに少なくなっている。デュラントが交流したアカウントのほとんどは、彼が最初に返信したアカウントも含めて、削除されている。彼の最初のツイートの下には、意味不明な NFT の返信がいくつかあり、サイトがどのような状態に陥ったかの証拠となっているのだ。
プラットフォームに起こった劇的な変化にもかかわらず、変わらないものが一つある。デュラントは今もそこにいて、2009年のようにツイートし続けているのだ。
彼は知らない人の返信に飛びつき、自分がタグ付けされていないツイートを見つけるためにアプリを頻繁にチェックする。そして、NBAのTwitterコミュニティーに残っているメンバーの積極的な一員でもある。彼がこのサイトにアカウントを作って以来、シュート数 (20,911) よりも多くのツイート (25,753) を送信している。
多くの人が逃げ出しているのに、なぜデュラントはツイッターで強気な姿勢を保っているのか？その答えを見つけるために、The Sporting Newsのスティーブ・ノ氏は2か月間にわたってXでの彼のツイートをすべて調べた。以下はその引用である。
ケビン・デュラントの2か月間のツイートから学んだこと
過去2か月間、デュラントはさまざまな役割を担ってきた。哲学者であり、コメディアンであり、啓発者であり、そして何よりも扇動者でもあった。
「私は常に100％荒らし行為をしているので、真剣に受け止めないでください」と彼は 11月に警告した。
デュラントはXで本当に面白いことができる。彼はほとんどの選手のPRフィルターを通らないようなセリフを思いついた。（彼の絶頂期は、伝説的な「スカーレット・ヨハンソン、お前の風呂の湯を飲んでやる」や「エリカ・バドゥは幼稚園の鉛筆よりも太っている」というツイートを送った2011年だった。）
36歳にして体力は落ちているものの、復帰は相変わらず早い。彼がトレードされた後、チームがドラフト指名権をいくつも獲得できたことを喜ぶネッツのファンアカウントに対する彼の反応を見てみよう。
我々中毒者の多くと同様、デュラントは朝一番にツイートするのが好きだ。過去 1 か月間にデュラントが投稿した 30 件のツイートのうち 20 件は、フェニックス時間の午前 6 時から 9 時の間に投稿された。
彼のツイートのいくつかは前向きなメッセージ内容で、いくつかは宣伝目的だ。彼のツイートの圧倒的多数は、物事をかき回すことを目的としている。
デュラントを褒めても、おそらく無視されるだろう。あるファンは、なぜデュラントは褒め言葉にほとんど返事をしないのかと尋ねた。
これに対して「愛しすぎると不自由になる」とデュラントは語っている。
何かくだらないことをツイートすると、デュラントから返信が来る可能性がずっと高くなる。今シーズンの彼の最高のダンクは、コートの外からのものかもしれない。
「時々、目が覚めて@TheNBACentelのコメントを見ると、自分はIQが高いと思ってネットに来るバカがどれだけいるのかが本当にわかる。おはよう」とデュラントはサンズのトレーニングキャンプ 前のとある早朝にツイートした。
デュラントを長年フォローしている人は、今シーズン、彼がツイートで新たな活力を見せていることに気づいているかもしれない。夏季オリンピック中にThe Athleticのサム・アミック記者に語ったところによると、デュラント選手はオリンピックに3回出場したシモーネ・バイルズ選手からインスピレーションを得たという。
「彼女は毎日出場してその素晴らしさを披露し続け、同時に、彼女に反対する発言はおかしなことだと人々に知らせている。その両方ができるのは刺激的だ」とデュラントはアミック記者に語った。「だから、彼女は僕にツイートを続け、コート上でやっていることをやり続けるよう刺激を与えてくれたんだ」
デュラントはファンからのメッセージをそれほど真剣に受け止めていないが、私が彼のツイートを研究しているうちに、あることが何度も浮かび上がってきた。それは、人々が彼について事実を捏造すると、彼は今でも心から気にしているということだ。（「ネットでこんな嘘をつき続けるのはダメだよ」と彼はファンの一人に返信した。）
レガシーに関する話題は、デュラントにとって最も嫌なことの 1 つであるようだ。彼は、X に関する絶え間ない議論について冗談を言ったり、メディア関係者が食器洗い機を空にしたことを称賛したり、ファンがコーヒーを飲みすぎたことを理由にレガシーポイントを減点したりしている。しかし、彼は自分の記録を正したいという願望を持っている。
若い頃、彼は偽アカウントを使って辛辣な真実を吐き出していた。２０２０年になってもまだ使い捨てアカウントを使っていたことを認めた。
現在、デュラントはメインアカウントで嫌がらせをする人たちを攻撃することにあまり抵抗を感じていないようだ。彼は、負けたことを自分のせいにするギャンブラーたちには特に怒りを感じている。
「ギャンブル依存症のせいで私がお金を失ったと責めるのはやめてくれ」とデュラントはシーズン開始時にツイートした。
「仕事を見つけろ!!! 頼むからな」と、KDは別の負け組のギャンブラーにアドバイスした。
デュラントがアプリ上で目にする憎悪のすべてを考えると、彼がアプリを使い続けるのは奇妙に思えるかもしれない。しかし、彼はアプリから何かを得ているのだ。
2021年にあるユーザーに語ったように、彼は熱くなることを楽しんでいるようだ。
「リラックスなんてできないよ、チャンプ。Twitter を使っているときはリラックスできないね。アプリを閉じる瞬間まで無理だよ」
NBA は長いシーズンである。多くの偉大な選手が、軽蔑的な発言に注目することでモチベーションを見出してもきた。マイケル・ジョーダンは現役時代にはソーシャルメディアの恩恵を受けられなかったが、その代わり彼は対戦相手が自分を中傷したという話をでっち上げて、自分を奮い立たせていた。デュラントは、同じ効果を得るために、スマートフォンのボタンを数回押すだけで済ませている。
デュラントはツイッターから別のものも得ている。彼の何百ものツイートを読んだ後、なぜ彼がアクティブなままの少数の選手の一人なのか、私の推測では、昨今のアスリートの大半がツイッターを自分のブランド化のための貴重なツールとして使っているのに対し、彼はその逆をやっているからだろう。ツイッターは彼がありのままの自分でいられる数少ない公共の場なのだ。
「それが僕がまだツイッターをやっている理由だ」と彼はツイートした。「彼らは僕にインターネット上でプロフェッショナルに振舞うことを望んでいる。いや、僕はそうしないよ（笑）」
引用元：The Sporting News
